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写俳日記(写真俳句) 写真と俳句のいい関係

蔓たぐり

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楽しい季語を山本健吉さんの言葉の歳時記から見つけました。
その本から引用します。

「『蔓たぐり』という言葉を、今の人は知っているだろうか。普通の辞典には出ていない。
秋になって瓜の蔓や豆の蔓が枯れてくると、たぐって引き棄ててしまう。
そのことをいうのだが、その蔓に、うらなりの小さい胡瓜や南瓜などがぶら下がっていることがある。
形も色艶も悪く、そんなものはどうせおいしくないから、棄てるか家畜の飼料にするしかない。
その末生りの瓜そのものをユーモラスに蔓たぐりといっている。
そのことから、子沢山の兄弟たちの中で、末っ子のことを蔓たぐりと言っている。
律義者の子沢山とは、いろはがるたにもあったが、末の方の粗製濫造気味の出来の悪い子どもというニュアンスが籠っているのだろう。」

この橋本鶏二さんの句、その子を「眉目(みめ)よし」と表現してるところがにくいですね。

この句にあう写真がなかなか見つかりません。
ホトトギスが、盛りにたくさんの花をつけていました。
子沢山・・・つながりの苦肉の作です。

少子高齢化の今、蔓たぐりの句はもう生まれないでしょうか・・・

「白露に住みて眉目よし蔓たぐり 鶏二句」

by shahai | 2009-10-27 08:38 | 秋の写俳
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